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ゼンレスゾーンゼロ忖度なしレビュー

ゲーム概要

『ゼンレスゾーンゼロ』は、2024年7月4日に「HoYoverse」が開発・配信を開始した無料ゲームです。

本作は『原神』『スターレイル』で知られるホヨバースの新作で、その注目度は非常に高く、事前登録者数は4000万人を超えるという驚異的な記録を達成しました。

ゲームの魅力を一言で表すなら、簡単な操作で派手なコンボを繰り出せるアクション性と、細部まで作り込まれた演出が光る作品で、スマホゲームの中でもトップクラスのクオリティを誇ります。ただし、注意が必要な点もいくつか見受けられます。

この記事では、そんな本作の魅力や気になる点について詳しく紹介しますので、プレイする際の参考にしてください。

ストーリー

「ゼンレスゾーンゼロ」の舞台は、異常空間「ホロウ」が生成される「災害」によって荒廃した近未来です。この「ホロウ」の中では、「エーテリアス」と呼ばれる危険な怪物が徘徊しており、一般人がホロウに足を踏み入れると化け物になってしまうという非常に危険な空間です。

しかし、「ホロウ」には未知の物質や資源、旧文明の遺跡などのお宝が眠っているため、それを狙ってホロウに入ろうとする悪党や陰謀家も少なくありません。

このホロウの影響で、世界中の都市は次々と荒廃・消滅していきましたが、唯一奇跡的に生き残った都市が「新エリー都」です。新エリー都は、ホロウ対策に精通した人材を集め、ホロウから資源を採取することで発展し続けています。

「ゼンレスゾーンゼロ」の主人公は、新エリー都の「六分街」に住む兄妹、「アキラ」と「リン」です。彼らは普段ビデオ屋の店員として働いていますが、裏では「ホロウ」に入ろうとする人々をガイドし、安全に帰還させる「プロキシ」と呼ばれる違法なホロウ情報員として活動しています。

※「ホロウ」への立ち入りは本来禁止されていますが、彼らはその禁を犯して活動しています。

ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ)

3つのパート

「ゼンレスゾーンゼロ」では、ゲームが「①日常パート」、「②探索パート」、「③戦闘パート」の3つに分かれて進行します。日常パートは六分街で、探索・戦闘パートはホロウ内で行われ、これらの世界を行き来する形になります。原神と異なるのは、2つの世界がシームレスではない点です。

主人公は戦闘員ではなく、六分街でNPCと会話してクエストを進行します。探索パートでは、編成を決めると「ブラウン管のようなマップ」が表示され、すごろく形式でマスを移動しながら目的地点を目指します。マスにはバトルマスもあり、そこに到達すると戦闘パートが始まります。

ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ)

ゲームの特徴

ゲーム開始時に主人公を、兄のアキラか妹のリンか選択する必要があります。通常のゲームであれば、好きな主人公を選ぶのが定石ですが、本作では少し違います。選んだ主人公は「ポンプ」という現場係になり、選ばなかった方がフルボイスでホロウ内部の案内をしてくれます。

そのため、戦闘中や探索中のボイスを楽しみたい場合は、あえて好きなキャラクターとは逆の主人公を選ぶのが良いかもしれません。なお、街の探索は選んだ主人公で行います。

派手で爽快なアクション性

本作では、3人のエージェント(キャラクター)をパーティーに編成し、切り替えながら戦闘を行います。さらに5種類の属性要素が存在し、これにより戦闘の戦略が多様化し、プレイヤーに幅広い戦闘スタイルを提供します。アクションゲームに必要な要素がすべて詰まっているため、アクション好きには非常におすすめのゲームです。

また、ストーリーの難易度は「カジュアルモード」と「チャレンジモード」から選べるため、初心者から熟練プレイヤーまで自分に合ったプレイスタイルで楽しむことができます。設定からいつでも難易度を変更できる点も、柔軟で魅力的です。

以下に戦闘システムの概要をまとめています。

特殊スキル ー 通常攻撃。敵にあてることでエーテル属性値ダメージを与える。

強化特殊スキル ー 強攻撃。エネルギーが溜まっている状態で発動可能。

極限回避 ー ジャスト回避。回避後に反撃することで高いダメージを与えることもできる。

極限支援 ー パリィ。敵の攻撃にタイミングよくボタンを押すとキャラが変わり防御・反撃の隙が生まれる。

支援突撃 ー カウンター。パリィ後に通常攻撃のボタンを押すと敵に高いダメージで反撃できる。

終結スキル ー 必殺技。デシベル値をMAXまでためることで発動可能。キャラ専用アニメーションが魅力的。

被撃支援 ー 敵からダメージを受けたときに、即時キャラを変更することで硬直をキャンセルし戦闘を続行できる。

『ゼンレスゾーンゼロ』の良いところ

その1:圧倒的なグラフィック・モーション

圧倒的なグラフィックとモーションがあります。まず、町やキャラクターモデルの精巧さは、スマホゲームの域を超えています。特にムービーシーンでは、一つ一つの動きが繊細かつ大胆で、プレイヤーを引き込む力があります。

演出も非常に魅力的で、これまでに見たことのない引き込み方が研究されており、挑戦的な作品と言えるでしょう。

その2:簡単操作でド派手なアクションが

また、圧倒的な演出を活かしたアクション面も本作の魅力です。アクションは、簡単な操作でド派手なコンボを繋げるシステムが特徴です。ホヨバース作品おなじみの弱攻撃、強攻撃、必殺技での基本コンボは健在で、モーションのクオリティもさすがと言えます。

特にキャラクターを次々と入れ替えながらコンボを繋げていく感覚が非常に爽快です。敵の攻撃に合わせてキャラを切り替えることで、カウンター攻撃が決まり、さらに敵のゲージを削ると、キャラが入れ替わりながら派手な攻撃演出が入るなど、戦闘がシームレスに進行します

その3:独自の表現の魅力

本作の斬新な演出の一つが、アメコミ風の紙芝居形式で進行するイベントシーンです。3Dモデルを使用したアクションゲームでありながら、あえて紙芝居スタイルを採用した点は驚きです。その表現は斬新で、次々と展開されるシーンは解像度が高く、演出も非常に凝っています。ムービーシーンをすべて作るのは手間がかかる一方で、単なるイベントシーンでは味気ない。そのバランスをうまく解消している点が魅力です。

二つ目がUIの表現です。本作のUIは独特で、キャラクター画面でポーズに応じてカメラ位置が変わる演出や、操作性に優れたデザインが特徴です。新しい見せ方を研究し、実際の操作に支障をきたさないバランスが見事で、UI自体が新しさを感じさせます。

これらの点から、本作は新しいビジュアル表現を追求している姿勢が強く感じられ、非常に興味深い作品です。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『ゼンレスゾーンゼロ』のレビュー・評価をお届けしました。

簡単操作でド派手にコンボを繋げられるアクションや、独自表現のビジュアルなど、スマホゲームとしては圧倒的なクオリティを持つ作品です。しかし、ステージクリア型のゲーム性はPCやCSのゲームと比べると単調で、UIも斬新ではありますがパッド操作だと複雑に感じる部分があり、CSやPCゲーマーには物足りないと感じる方もいるでしょう。

個人的には、「原神」や「スターレイル」とは異なるジャンルを手がけた点に感心しました。無料プレイですので、興味があればぜひ試してみてください。

筆者もまだ遊びきれていない部分が多いため、今後さらに深く楽しみたいと思います。

ゼンレスゾーンゼロ

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